子どもが乗らなくなって2年間以上放置してあった自転車を修理しました。
処分しようかとも思ったのですが、まだまだ乗れるはず、と思い修理することにしました。ミヤタの通学用自転車です。
自転車の仕様
自転車の型番はミヤタDCB73L4で、大雑把な仕様はこんな感じです。
- 3段内装ギア+グリップシフト(シマノネクサス SL-3S43)
- 頑丈W一発ロック(ハンドルと後輪を一度にロック)
- ハブダイナモ+オートライト
- ソーラー充電式テールライト(振動、明るさ感知)
現在の自転車の状態
現在自転車は走行できない状態です。主な不具合は以下のとおりです。
- 前後輪パンク+タイヤ摩耗+ひび割れ
- グリップシフトのカバー破損
- 頑丈W一発ロック(リング錠)故障、鍵なし
- 左ブレーキレバー曲がり
- サドル破れ、ひび割れ
- テールライト破損
- ベル破損
とまあ、まともに走れない状態。
修理開始
とりあえず交換パーツをネットで注文して修理に取り掛かります。
タイヤ、チューブ交換
まずはタイヤから。
購入したのは普通の27インチタイヤとチューブ、それから古いタイヤを取り外すためのタイヤレバーです。ほかにリムバンドも買っています。
まずは、自転車から車輪を外します。
前輪はライトのケーブルが刺さっているコネクタを外してからシャフトのボルトを緩めれば外れました。ワッシャなどが挟まっているので、その順序は覚えておきます。
後輪は軸に一緒に固定してあるものが多くて外すのに苦労しました。後輪を外すには、キックスタンドを取り外し、フェンダーのステーを外し、リアブレーキワイヤーとシフトワイヤーを開放し、チェーンを外さないといけません。内装ギア変速用プッシュシャフト取り外します。順番を覚えておかないと元に戻せなくなりそうです。
車輪を外したら、古いタイヤを外します。タイヤレバーを使って外しました。
リムバンドを交換してから、新品のチューブ、タイヤを取り付けました。
車輪を車体に戻すのは結構苦労しました。前輪はいいんですが、後輪はなかなか難しいです。でも外した順序を覚えていたので、何とか取り付けられました。
ブレーキレバー、グリップ、ベル、テールライトなど交換
ついでに、その他の部品も交換します。
ブレーキワイヤーは劣化してるかなーと思って新品を買ったのですが、思ったほど劣化はしていませんでした。ステンレス製だったようです。でもまあ、せっかく買ったので前後とも新品のブレーキワイヤーに交換します。ワイヤーにはグリスを塗っておきました。
ブレーキレバーは左側が曲がっていたので、この際左右新品に交換しました。ブリヂストンの商品ですが、たぶん中身はテクトロではないかと思います。うちの自転車にはテクトロのレバーがついていたんですが、形状、構造全く同じです。
ハンドルグリップも汚かったので新品を購入しました。ブラウンのものにしてみました。
グリップシフトのカバーも割れていて外れかけていたので、スペアパーツを注文しました。こういう細かなパーツも注文できるシマノは素晴らしい。
ベルも新品に交換です。ちょっとレトロなベルにしました。オウギというメーカーの真鍮製ベルです。とても優しい音です。
テールライトも交換します。純正のライトと同等のものです。キャットアイのTL-SLR120という製品です。周囲が暗くて振動を感知すると点滅します。振動を感知しない状態が約1分続くと自動で切れます。
ボロボロだったサドルも交換しました。グリップの色に合わせブラウンにしてみました。
リング錠の修理
厄介だったのがロックの修理です。この自転車は後輪側のリング錠をロックすると、ワイヤーによりハンドル部分にもロックがかかるというWロック式のものがついていました。リング錠はカギ穴が壊され?ロックできない状態になっていました。鍵も紛失してしまいました。うちの子はいったいどんな使い方をしていたんでしょうね。
この際、ワイヤーロックにしようかとも思いましたけど、リング錠の方が絶対便利だと思い、純正のWロック用のリング錠をネットで探してみましたが見つかりません。仕方ないので、Wロックはあきらめて汎用のリング錠を購入しました。ゴリンのリング錠です。
ところが、汎用のリング錠では取り付け方法が異なっていてこの自転車には取り付けできませんでした。純正はフレームに溶接されたステーに固定するものなので汎用品は使えないようです。
という事は、ミヤタ純正部品を取り寄せるしかないのかー、と思い近所の自転車屋に行ってみました。
「鍵を無くしたの?え?ロック本体?」と言いながら、店主は店の奥から純正のWロック用のリング錠を持ってきてくれました。「はいこれ。4000円ね」
「た、高い・・・」
でも、これしか付かないなら仕方ない、と購入。
純正品のリング錠を入手できたので、Wロックを復活させることにしました。ハンドルロック用のワイヤーをリング錠に取り付けて試しにロックしてみます。ハンドルもロックされるのですが、解除が連動しません。なんでだろう?いろいろ試してみたけどだめです。どうもハンドルロックの内部も壊されてるっぽいです。せっかく純正リング錠を入手できたのにWロックは復活できませんでした。残念。それでも普通に後輪はロックできますから、大丈夫です。
修理完了
最後に、チェーンを清掃しグリスをつけて修理は完了です。錆やへこみが各所にありますがこれは走行に関係ないので問題なしです。
どうでしょう。ブラウンのパーツがアクセントになっていますね。自転車置き場では、似たような通学用自転車の中で見つけやすそうです。
走行してみましたが、特に問題は無し。後輪ブレーキの効きが少し甘いんですが、これは最初からやや甘めでしたのでそういうものなんでしょう。
自分としては結構大掛かりな作業でしたけど、何とか復活しました。これからは時々メンテをして大切に使っていきたいですね。
コメント